2025.01.16
二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用した省エネ改修を実施
特別養護老人ホームの空調設備とLED照明改修でCO₂削減と快適性向上を実現
株式会社シーラテクノロジーズ (NASDAQ: SYT、以下「シーラテクノロジーズ」) の子会社である、株式会社シーラソーラー (代表取締役社長: 淵脇健嗣、以下「シーラソーラー」) は、「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」を活用し、特別養護老人ホームの空調設備およびLED照明器具の改修工事を完了しました。本取り組みにより、省エネ性能の向上やCO2排出量削減を実現し、施設利用者や職員の快適性を大幅に改善しました。
国の補助金を活用した低炭素化への取り組み
本取り組みは、国の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の支援を受けて実施されました。この補助金制度は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、既存の民間建築物の省エネ化を推進することを目的としています。特に、省CO2性能の高い設備の導入を支援することで、地域社会への貢献と低炭素化の促進を目指しています。今回の改修では、補助金の要件である「CO2排出削減率30%以上」を達成するため、高効率の空調機器とLED照明を導入しました。
具体的な取り組み内容と効果
1.高効率空調機器への更新
老朽化した既設空調設備を最新の高効率空調機器へ更新しました。これにより、施設全体のエネルギー使用効率が大幅に向上し、運転効率の改善によって施設利用者の快適性も向上しました。また、既存の配管や配線を可能な限り再利用することで、更新コストの削減も実現しています。
2.LED照明化への更新
経年劣化した蛍光灯をLED照明に置き換えました。この取り組みにより、消費電力量の削減と照度の均一化を図るとともに、施設内の明るさが改善され、利用者にとってより快適な環境を提供しています。
3.エネルギー管理システムの導入と可視化
空調機器とLED照明の運転状況や消費電力量を集中管理するシステムを導入しました。各室外機および室内機には電力量測定器を設置し、エネルギー消費状況を正確に把握できるようにしています。この可視化の取り組みにより、施設運営の省エネ意識を高め、さらなる省エネ対策を講じる基盤を整えました。
4.安全かつ円滑な施工計画
工事は施設運営を継続しながら実施され、入居者の生活や安全に配慮した施工計画を策定しました。また、施設職員との密な協議を重ね、突発的な事象(例:新型コロナウイルス感染者発生時など)にも迅速かつ柔軟に対応できる体制を構築しました。
本改修工事により、年間商用電力削減量178,109kWh、CO2削減量103,125kg(削減率26.54%)の省エネ効果が期待されるとともに、年間約410万円(税込)の電気料金削減を実現し、高効率空調機器とLED照明の導入によって施設利用者に快適な環境を提供します。また、低炭素化を推進し、環境負荷の軽減を通じて地域社会への貢献にも寄与します。