2024.09.11
電力ゼロから始まる新時代、北杜市でオフグリッド型農業がスタート!
太陽光を利用し、農業用倉庫等の冷暖房や照明など幅広く活用
株式会社シーラテクノロジーズ (NASDAQ: SYT、以下「シーラテクノロジーズ」) の子会社である、株式会社シーラソーラー (代表取締役社長: 淵脇健嗣、以下「シーラソーラー」) と、山梨県北杜市で農業を展開する株式会社ファーマン (代表取締役: 井上能孝、以下「ファーマン」) は、外部電力に依存しない「オフグリッド」型次世代農業の実証試験を開始しました。
オフグリッドシステムで持続可能な未来を実現
本プロジェクトでは、再生可能エネルギーと蓄電池を駆使したオフグリッドシステムにより、農業用ハウス、倉庫などの施設へ電力供給を行います。これにより、経済的負担の軽減と災害時のリスク低減を図りつつ、エコな農業の実現を目指します。太陽光パネルから供給される電力で、施設全体の温度管理や照明も賄います。
また、「Starlink Business」による衛星ブロードバンドインターネットサービスを活用し、オフグリッド型農業の通信環境の実現可能性を検証します。自然災害による停電が頻発する日本において、このシステムはレジリエンス強化に貢献し、防災活動の継続性を支える重要な施策となります。
さらに、電気自動車 (EV) を利用したゼロ・エミッション運送を導入し、地球温暖化防止とCO2削減に貢献します。シーラソーラーとファーマンは、地域に根ざした低炭素化の取り組みを進め、次世代事業の創出を推進します。
なお、オフグリッドとは、外部の電力網やインフラに依存せず、エネルギーや水、通信などを自給自足するシステムを指します。現時点では完全なオフグリッド化には至っておらず、今後、複数のプロジェクトを通じて完全オフグリッドを目指して取り組みを進めていく予定です。
太陽光発電で持続可能なエコ農業を推進
農業用ハウスや施設、倉庫の屋根に設置された太陽光パネルから給電を行い、さらに管理事務所も自然エネルギーで運用します。各施設の温度管理や照明にも太陽光発電を活用し、環境負荷の少ない持続可能な事業を推進します。
オフグリッド化による通信環境の実現可能性
通信環境には衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business(スターリンクビジネス)」を活用し、オフグリッド型農業およびにおける通信の実現可能性を検証します。
災害対策とレジリエンス強化の新たな一手
近年の日本では自然災害による停電が多発しており、オフグリッドシステムはその対策としてレジリエンス強化に寄与するものとして注目されています。今回のシステム導入は、災害時における事業継続計画(BCP)の一環としても位置づけられており、防災活動業務の継続性を確保するための重要な施策となります。
ゼロ・エミッションで地球温暖化防止に貢献
農業およびにおける環境負荷低減を目指し、野菜の運送や農産加工製品の輸送には電気自動車(EV)を活用することで、ゼロ・エミッション(CO2排出ゼロ)を実現し、地球温暖化防止やCO2削減への貢献が期待されます。